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日々を重ねて、空間になる。—— 現場の静けさと、感性に触れた旅

季節がめぐり、現場がまたひとつ、動き始めました。

大工たちが木と向き合い、手を動かし、空間が少しずつ形を成していく。
そんな日々の仕事の中に、先日、少しだけ非日常の空間に身を置く機会がありました。

日常と非日常。
まったく異なるようでいて、どこか重なる部分がある気がしています。
そんなことを思いながら、このブログを書いています。

指先から生まれる、静かな美しさ


—— 造作棚と化粧洗面台のこと ——

田中建築店では、造作棚や化粧洗面台など、細部の仕上げにもとことんこだわります。

空間に自然と馴染みながら、ふとしたときに目に留まり、手が触れる場所。
だからこそ、目には見えにくい小さな工夫や心配りが、暮らしの質をそっと支えているのだと思います。

「家が一番落ち着く」と感じてもらえるように。
その“当たり前”の裏にある、静かな美しさを目指して、大工たちの手が今日も動いています。

そしてこの現場 《Haku》 は、まもなく完成見学会を開催予定です。

図面や写真だけでは伝わらない、空間の心地よさや素材の質感。
こだわりの造作や細部の仕上がりも、ぜひ実際に見て、触れて感じていただけたらと思います。

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音のない時間を積み重ねて


—— 平屋の新築住宅、ゆっくりと動き始めた現場から ——

ひとつめの現場、平屋の新築住宅。

先日、足場が組まれ、静かに現場の時間が流れ始めています。

「この家が、どんな風に育っていくんだろう」

大工さんたちがここで柱を建て、たくさんの人たちと一緒につくりあげていくお家。

また、あの素晴らしい時間に立ち会えるなんて、とても贅沢なこと。
静かに沸き起こる想いに、胸を熱くさせました。

そんなかんじで、ニヤニヤしながら
一人で現場の空気を味わってきました。(怪しいですね)笑

まだ目立った変化はないけれど、
この“静かな積み重ね”が、やがて確かなかたちになる。
その過程を見守るのもまた、家づくりの楽しさのひとつなんです。

時をつなぐ手仕事—— 神社増改築 ——

ふたつめは、歴史ある神社の増改築チーム。

年月を重ねた大きな柱に、大工たちが丁寧に手を入れています。

ここでは、「新しくする」のではなく、
「今までの姿を守りながら、未来へつなぐ」という繊細な手仕事が求められます。

木の癖を読み取り、必要な補強をほどこし、これまで積み重ねられてきた“佇まい”を大切に。

こうした仕事に立ち会うことで、“受け継ぐ”ということの美しさと重みを、改めて深く感じます。

心地よさは、静けさの中に—— 宮崎のホテル視察 ——

そして先日、宮崎のとある上質なホテルへ視察に行ってきました。

扉をくぐった瞬間に広がる別世界。
静けさに包まれた空間に身を置くことで、普段とは違う感覚が研ぎ澄まされていくような時間でした。

そこにあるものは、選び抜かれたものばかり。
一枚の紙、一輪の花、香り、その佇まいにまで“もてなし”の心が宿っていて、「心地よい余白」というものを改めて感じました。

豪華さではなく、人の心にそっと寄り添う空間。
そんな空気を感じたことで、自分の中の感性にも静かに新しい風が吹いた気がします。

これからの家づくりに重ねていきたいこと
今回の視察で得た「非日常の心地よさ」は、
私たちがつくる“日常のための空間”にも通じていると感じています。

家は、日々を重ねていく場所。
けれど、ふとしたときに心がほどけたり、ほっとしたりするような“余白”がきっと大切なのだと。

造作一つ、空間の余白一つにも、心を込めて選び、整えていく。
そんな姿勢を、これからの家づくりにも、そっと重ねていきたいと思います。

また現場に戻り、静かな手仕事の日々を積み重ねながら。
今回の学びが、これからの住まいに自然に息づいていきますように。

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